地熱発電推進

 

 
 女優・川栄李奈さんのCMを見て、オリックス再生可能エネルギー事業に注力していることを初めて知ったという人も多いだろう。2017年4月にはFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)も改定され、太陽光発電だけではなく、風力や地熱、バイオマスなど、再生可能エネルギーによる発電が普及する日本。そのような中で、東京都の八丈島地熱発電を行う事業者として選定されたほか、米国やアフリカなどで事業を展開する地熱発電会社にも出資するなど、積極的な展開を続けるオリックス。リースをはじめとした金融サービスの提供で知られる同社が地熱発電を手がける理由を、担当者からたっぷりと伺った。
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地熱発電は天候に左右されない安定電源である。これは、石炭発電、原子力発電に代表される、ベース電力(昼夜、季節に関係なくコンスタントに必要とされる電力を供給)に相当する。

太陽光発電風力発電は天候に左右され、蓄電池が将来安くなり、少なくとも数日分を各家庭で蓄電するような状況になったとしても、燃料を必要としない地熱発電は今後も発展するものと思われる。

火山のある日本は、潜在的地熱発電量は国内電力をすべて賄うほどある。実際に行ったら地殻変動に影響を与えるかもしれないので、少しずつ有望な地域を開発すべきと思う。

実際、試掘してもなかなか当たりは内容である。さらに、パイプは使用していると血管につまるコルステロールのように、鉱物が付着して新たな井戸を定期的に掘る必要がある。

そして、需要が小さいため、コストが非常に高くなっている問題もある。

地下数千メートルに穴を掘り、さらに向きを変えて掘り進める技術は、シェールガスを掘る技術と重なる。今後、日本では地熱発電開発が有望である。

温泉の枯渇が反対の原因になる場合もあるが、より深く、高温の岩体に水をかけて発電する方法もあるので、両立の方法をぜひ模索してほしい。