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余った自然エネルギーの活用
【要約】
・ ウラン資源は限られ、高速増殖炉が実現しないと脱原発する必要がある。
・海水ウラン捕集は、無限にあるが、燃料にするまでに莫大なエネルギー必要。
・再生可能エネルギーは大規模に導入すると、消費しきれない電力を作り、貯めるのも難しい。
・海水ウランの回収や濃縮を、余った自然エネルギーを使って行うと貯蔵できる。
コストを考えると実現性は難しいかもしれないが、非常に興味のある話である。
https://sankoukai.org/secure/wp-content/uploads/untold_stories/takahiro-hirotsu_final.pdf
実際、陸上ウランはすでに採算が合う可採年数は数十年であり、石炭やLNGと比べ、極端に短い。さらに、中国は100基単位で原発を建設中である。原子力は近い将来採算が合わなくなる。
どうしても自然エネルギーは自由気ままで、高品質な電力を乱す暴れん坊である。今は高額で買い取っているが、バックアップ電源が対応できる範囲で買い取るようにし、許容量以上の電気は、タダ同然に買い取って活用するなら、エネルギーが国産化できそうだ。
家庭用、車用蓄電池に貯めるのは多くても数時間から1日程度分。これは揚水発電の代わりとなる。
次に水素またはアンモニアにして貯蔵して、LNG発電に混ぜたり、燃料電池にしようする。数日から数ヶ月の変動に対応できる。
海水ウラン濃縮は、年単位の貯蔵として使うことになるだろう。
問題は、太陽光なり風力発電のコストをいかに抑え、電力利用先の技術革新が待たれる。