独立トイレ

 

 

ニシム電子工業(福岡市)は2月1日、太陽光発電リチウムイオン電池を搭載し、水道や電気などのインフラが不要で、汚泥が発生しない完全処理型の水洗トイレ「TOWAILET(トワイレ)」を開発したと発表した。2018年度中に販売開始する予定。販売価格は700~800万円が目標で、年間100台の販売を目指す。

 汚物の粉砕技術と処理能力の高い微生物を利用し、排泄物を水とCO2に分解する。汚泥はほとんど発生しないため汲み取り不要。水はフィルターで大腸菌や不純物を除去した上で洗浄水に再利用するため、水の補給や下水道設備も不要となる。システムメンテナンスは年1回程度。

 利用場面は、災害時の避難場所となる学校や公園、山岳など環境保全が必要な場所や観光地、人が集中して集まるスポーツイベントや大会、コンサートなどの大型イベント、大型船舶での利用など、さまざまな場所を想定している。

 1室タイプと男女2室タイプの2モデルを用意。いずれも処理能力は1日300回で、1回あたりの処理水量は6L。初期投入水量は3.0t。電源は太陽光パネルが1.5kW、リチウムイオン電池が8kWh。消費電力は400W。太陽光パネルおよびリチウムイオン電池のメーカーは現在検討中。

 

以前から同様に、微生物を利用したトイレはあったが、水洗で自前のタンクを持ち、メンテナンスフリー、かつ量産を前提としている。

700~800万とは非常に安い。公園には汚い、薄暗いトイレがあるが、これを設置すれば比較的簡単、安く設置でき、メンテナンスもいらない。もちろん、掃除の委託契約はいるだろうけど。

水も浄化して循環するため、初期の3tの水で補給は不要。

手を洗う水はどうするのか?気になるところで、HPのQ&Aを見ると、「人が直接触れる水は、トイレの洗浄水とは別に浄水をタンクに貯めてろ過して利用しています。雨水を再利用することも検討中です。」とある。

安心の設計である。

これなら、富士山にも設置が出来るのでは?登山客のあまりの多さに、富士山から流れる地下水はすでに大腸菌に汚染されていると聞いたことがある。ただ、一日300人では、いったいいくつ設置しなきゃならんのか。入山規制しか無いかな。

 

また、下水道の無い地域では、浄化槽の設置が義務づけているが、大量の水を必要とする。このシステムを家庭用に小型化すれば、売れるのでは?50~100万する浄化槽に対抗するには、まだまだ量産して、コスト削減をしないといけないが。

浄化槽の市場を奪うことができれば、これはデカい。

  

 

常勝株ジャーナル