ドイツのEV

 

  

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・世界的にEV(電気自動車)シフトが過熱、特に米中で進行中。

・ドイツの3メーカーもEVシフトを急速に進める計画表明。

・ただ中国等でEVが増えるとCO2排出が増えるとの試算もある。

 

 現在の内燃機関(エンジン)は、日本とドイツが圧倒的に強い。なので、ドイツを除くヨーロッパ諸国、中国はEVにシフトし、自動車産業の勢力図を変えようとしている。

内燃機関をやめ、EVにシフトしないと生き残れないといった論調が主力になっている。

もちろん、EVを作らなくてよいわけでは無いが、特に寒い地域(ヨーロッパ)では、内燃機関が必要では?燃費を考えれば、ディーゼルかハイブリットしか無いのでは?と思う。

なぜなら、寒い地域では、暖房が必要で、内燃機関では、排気熱を利用することが出来る。しかし、EVでは電気を大量に消費してしまう。そして、購入する人にとって、冬、吹雪に遭って身動きが取れなくなったとき、電池残量がみるみる減少する状況を想像したとき、長距離ドライブに使用する車にEVが主力になる可能性は少ない。

万が一を想像する能力があれば、自分と家族の命を環境のために、リスクにさらす人は、寒い国では少ないであろう。

当然、アメリカでも同様である。時々、日本では想像も出来ないような厳冬の年がある。

よって、内燃機関で無ければ、燃料電池(水素)にシフトしたのは間違いでは無い。まあ、内燃機関のままかハイブリットで問題はなかった。トヨタの戦略は間違ってはいなかったと思う。

日本でも、東日本や冬の雪山に行く人は、ドカ雪で閉ざされることを想像すると、EVの選択は、いつか凍死のニュースを聞くことになるだろう。だいたい、救援に行くにしても電池を持って行くのか?携行缶に燃料を持って救援は簡単だけど。

冷房は効率がよいので電気自動車の選択肢はあると思うので、暖かい国ではEVが普及するだろう。沖縄みたいに狭い地域なら、今の電池性能でも、価格が下がれば今でもEVが有利だと思う。

 

しかし、特に中国でEVシフトが進み、内燃機関が駆逐されそうである。それは、表向き、現在の大気汚染対策としてEVが有効としている。大気汚染の主な原因は石炭発電と工場の排煙で、最新の内燃機関は大気汚染に対してそんなに悪影響はないのではないか?

冷静に考えれば、エンジンが作れない中国が、日本の自動車産業をつぶす目的でEVシフトすることが理由と思う。

しかし、中国は電力供給が全く間に合っておらず、自動車を電気で動かすとますます効率の悪い石炭発電と危険な原子力発電、非効率な太陽光発電を大都市に向けて送電線でつなぐ努力が必要となる。

今後、自動車用電池生産が間に合わないことが予想されている。また、リチウムが足りない。大幅な電池記述のブレイクスルーが必要である。

問題山積のEVであるが、今更ドイツ以外の国で日本以上の内燃機関を作ることは出来ない。そうであれば、今後、30年は内燃機関に磨きをかけつつ、EVの技術革新を進めて行くことになるのかな?

取りあえず、日産のリーフみたいなコンパクトカー(セカンドカー)として、近隣移動用としてのEVは非常に相性がよいと思う。